「なんだろーこれ……??」

本の奥から出てきたのは、
くしゃくしゃになった紙だった。
ビーカーや試験管、フラスコ等の
図と共に、植物の名前らしきものが
書かれていた。

「翡翠くん読める??」

水晶に手渡され、翡翠は
それに目を通す。

「……読めない。」

普段見たことのないような漢字の
羅列にしか見えない植物名。
英語も混じっているから、
学名か何かだろう。

一見すると、何かのレシピに
見えなくもなかった。