「よっしゃ 行くぜっ!!」
黄金が我先にと走り出す。
「黄金くん走っちゃだめだよー」
瑠璃の忠告を素直に聞き入れ
黄金は足を止めた。
そして辺りを見回し、
扉の中を覗いていく。
「琥珀の奴、全部の扉
開けたんだな……」
「やっぱ賢いよ、あいつ。」
黄金よりもゆっくりとした
ペースで見回しながら、
翡翠は呟く。
「後から全部閉めたりすると、
大体どの辺か分かっちゃうもんね」
真珠は、そう言いながら
さっすがーと楽しそうに笑った。
「琥珀ちゃんのことだから、
結構変な所に隠しそうだよね。」
本の部屋の中を探しながら
唸るのは水晶だ。
「本の奥、とか……」
水晶が植物図鑑3冊を抜き出すと−−−