ふと下を見下ろすと、小さい人がいました。
ちょうど手のひらサイズの好みの大きさです。

その小さい人を摘みあげて、手のひらに載せました。
小さい人は、わけが解らない状態のようです。

指で小さい人の後頭部を小突いてみます。
小さい人は後を振り返りました。

間髪ををいれずに今度は足を小突いてみます。
小さい人は転んでしまいました。

小さい人は体を起こすと、僕の存在に気がついたようです。
小さい人はジッと僕を見つめてきます。
僕も見つめ返します。