奇跡が起きた。
私と瑠美は同じクラスになれた。
この高校には、うちの中学から20人くらいしか来てないから、知らん人だらけ。
人見知りせーへん私でも、やっぱり不安はあった。
「良かったぁ!これで安心や」
「いっぱい友達作ろうな。瑠美がおったら安心やわ」
ルンルン気分で、体育館の椅子に腰かける。
名前の順やから、瑠美は私の2つ前の席に座る。
校長の話が始まり・・・・・・あくび連発。
それを見て、隣に座ってたかわいい女の子が笑ってくれた。
「眠いよな」
声をかけてみる。
「そうやね」
笑顔でこたえてくれた。
隣のクラスか~、残念。
めっちゃかわいいし、感じも良いし、友達になりたいな。
「それでは、先生方の紹介を始めます」
2つ前の瑠美が、振り返ってニヤっとする。
瑠美の言いたいことはわかる。
“かっこいい先生おるかな?”ってことや。