照れまくりな私は、やっぱりかわいくなくて。
憎たらしいことばっかり言ってしまう。
「ピンクとか・・・・・・きもっ!!」
ほんまは、ピンク似合うなって思ってるのに。
こんなこと言ってしまう。
「まじで?萌ちゃん、ピンク嫌い?もうこの服捨てるわ」
「嘘やって・・・・・・ごめん。嘘。嘘です」
「うそぉ??どういうこと?」
「ピンク、そこそこ似合ってるで」
素直になりたい。
でも、なれない。
でも、でも、でも・・・・・・黒岩は、ちゃんとわかってくれる。
「な~んや。照れとったんか?俺と会うの久しぶりやもんなぁ。会いたかったやろ?」
こういう時、どう返事すればかわいいんやろ。
姫華ちゃんなら何て答えるんかな。
私は・・・・・・
「別に・・・・・・」
またこんなかわいくないことを言ってしまう。
「照れ屋な萌ちゃんもまたかわいい。ほら、行くで」
なぁ、黒岩。
ほんまに私でええん?
黒岩は、教師としても男としてもめっちゃイケてる。
せやのに、こんなにかわいくない私を好きでいてくれる。
ほんまにええんかな。