「瑠美、ミドリムシとか言ってごめんな。私、あの先生嫌いじゃないで」
「まじで?まじで?そうやんな。かっこいいやんな」
「いや、かっこよさはまだわからんけどな。ええ人そうやし、先生として好きやわ」
瑠美は、めっちゃ嬉しそうな顔をして、飛び跳ねた。
「今日は、みんなと仲良くなる為に、バスケかドッヂかサッカーでもやろうと思うねんけど、どれがいい?」
多数決でドッヂボールに決定。
小学校以来のドッヂにテンション上がりまくりや~!
緑川先生の魔球に当たった瑠美は、めちゃめちゃ真っ赤になって、外へ出た。
不思議にカーブする緑川先生の投げる球は、瑠美の心を完全に奪ってしまった。
最後まで当たらずに逃げ続けた私は汗だくになって、瑠美に駆け寄った。
「瑠美~!当たるの早いわぁ」
「だって~!」