「お前が俺のことを好きかもしれへんって思ったのは、結構前やってん。それを知ってて、お前を特別扱いしてたのは俺や・・・・・・」



緊張した表情の緑川先生は、そこまで言うと深く息を吸って、天井に息を吐いた。





「俺な、こんなん大越に言うのは間違ってるけど、もしも同じ高校生やったら間違いなく、大越と付き合ってたと思う。話してて楽しいし、気も合うし、なんやわからんけど、居心地がええねん」




「はい・・・・・・」




この先に何が待ってるんやろう。



ドキドキしながら、涙が溢れそうになるのは、この先に緑川先生が言うことが想像できてしまったから・・・・・・





「でもな・・・・・・」





ほら。


やっぱり。




高校生やったら、私を選んでくれた。



でも、先生は高校生じゃない。





「でも・・・・・・俺は、あまりにも年上過ぎる。それに、教師や。生徒に特別な感情を持ったらあかん。今ならまだ止めれるから、俺はお前への気持ちをここで終わりにしようと思う」





悲しそうな顔で、見つめんとって。



お願い。


緑川先生・・・・・・




お前への気持ちを終わりにするってことは、少しは私のこと好きやったってこと?