「何、びっくりしとんねん」
「黒岩ぁ!!!なんで?なんでおんの?」
登校途中の道に、黒岩様が立ってた。
思ってもみーひん出会いに、朝から大興奮。
鼻血出るっちゅうねん!
だって。
スーツビシっと着こなしてて。
普段とは違う、きりりとした表情。
「俺も今から学校や。偶然会っただけや。待ってたんちゃうで」
あたふたする黒岩。
「だから!!待ってたんちゃうから!!たまたまや!!」
お、黒岩、かわい!!
これは、待ってたなぁ???
「ありがとう!ようちゃん」
「おまっ!あほか!こんな場所でそんな呼び方したらあかんやろ。ふたりきりの時、限定やぞ~??」
と、顔を近づけて、ニヤっと笑う。
「黒岩、今日いつもと違う」
「そうか?あ、今日参観やから。ちょっとかっこつけてる」
やっぱり。
お母さんが言ってたのは嘘やないんや。
黒岩ってば、お母さん方に気に入られようとしてる!!!