当たり前やけど、教師と生徒の恋ってのは“禁断”なわけで。



そりゃ、反対されるのがオチや。





「あんた、何読んでんの?高校教師との恋の話?ははは」




リビングのソファでケータイ小説を読んでる私の横に座ってきたお母さんが、私の本を横取りする。




「ええやんか」



「ちょっと見せてよ」



「なんでよ」



「ええやん。最近の子はこういうのに憧れるん?」




お母さんから本を取り返して、ソファのはじに逃げる。



「こんなんありえへんっちゅうねん。どーせ、高校教師も他に彼女とかおるねん。若い子から告白とかされて、ちょっと舞い上がって付き合ってみるけど、結局は本命が他におるってのが現実や」





お母さんの言ったことに、反論しようと思ったけど・・・・・・



できんかった。







それが現実なんかもしれん。