綺麗な色の桜が咲くころ

あたしは… 高校生になった。

“女友達だけいればいい。”

そんな 考えで過ごしてきた人生。

男なんて…

大っ嫌い。


そう考えてた。










昨日までは…。



入学式が終わって家に帰ろうてしてたら


公園のベンチで誰かが眠ってた。

「これから雨ふるのに、何やってんだ?あの人」

あたしとら同じ制服を着てたから 近寄ってみた。


「え…」

顔を見た瞬間 息が止まった。

心臓がドクンと音をたてた。





泣いていた。





長いまつげとまつげの間からは


透明な水滴が流れていた。

白い肌に長いまつげ。

目を開けたら大きい瞳なんだろうなぁー



そんなことを考えてみた。