「………21」
「…は?」
「っ〜!!だ、だから!21点っ!!」
「……どんな勉強してたらそんな点数とるわけ?」
「普通、に…?」
「普通にしてたらそんな点とらねぇよ。」
おっしゃる通りです…
うん。
今回は自分でもちょっとまずかったかな〜って思ってるんだよね。
今までだって赤点は常連で、その度に武ちゃんに怒られてきたけど…
それでも、こんな悪い点数なんかとったことなかったし。
やっぱりもう少し勉強しなくちゃだめかな…?
でもなぁ…
ポン──
あたしがそう思った時、頭の上に優しく手がのった。
「後で勉強するぞ。」
「へ?」
「俺がいて赤点とるなんて許さねぇから。夕飯食べたら勉強見てやるよ。」
「う、うん。」
なんかものすごーく上からな態度のような気がするけど…
この際、そんなこと気にしてられないよね?
これ以上まずい事態にならないように、頼れるものには頼らなきゃ。
「お願いします…!」
あたしはぺこりと頭を下げた。