『うそ、サクラ最悪!』

『だよね、ちょっと顔が良いからって、みんなに良い顔しちゃってさあ』

『アヤ、大輝のこと好きなの知ってて、媚び売って。』




放課後、まばらになった教室で
同じ部活の子たちが、話していた内容。

…偶然、出くわしたあたしに
突然舞い降りた“ 哀しみ ”という塊。


怒るより、疑問が浮かぶのより、

自分が信じて来た正義を否定されて、

あたしは、あたしを否定されたみたいで




今まで作り上げた

“ 佐倉 美生 ”を

   壊した。