「んじゃあ行くか」

「うん!」

 でも、どこに行けばいいんだ。

あいつ何買うとか決めてるのか?

「あぁ!」

「なんだよっ!」

「どこに行くか決めてない!」

 やっぱり。思ったとおりだ。

「あほーーーーーーーー!!」

「ごめーん!!」

 ごめんですんだら警察はいらねぇんだよ!

ったく、どこ行けばいいんだよ。

ここら辺って駅ぐらいしか売ってないし。

駅でいいよな?

「じゃあ駅行こうぜ」

「あー駅があった。駅にしよっ♪」

 やばっ、悠奈その笑顔は反則だ。

俺これでも一応ちゃんとした男だぞ。

まぁ中学生だからただならぬことはしませんが。

多分・・・。

俺は悪くないぞ。悠奈が悪いんだ!

俺は何も悪くない。

 俺の理性は普通だ。

「直樹?」

「ん?」

「あたしさ・・・チャリパンクしちゃったの忘れてた」

 てことは歩きで一緒に行くか2人乗りだな。

もち俺の好きな人なんだから周りからカップルって見られたほうがうれしいので2人乗りで行くに決まってるでしょ♪

「悠奈、後ろに乗れよ」

「やだ!うち体重重いから!」

「大丈夫、知ってるから」

「ひっど!泣いちゃうわ」

 俺、確実に悠奈に溺れてる。

「いいから乗る。じゃなきゃ俺帰るぞ」

「乗ります!」

 2人乗りとか久しぶりだな。

悠奈って身長結構あるくせに足細くておまけに足が超速い。

普通中二で50m走6秒前半で走る奴とかいるのか?

なかなかいないだろーな。

まぁ、それは置いといて。