『さようならー』 「ばいば~い」 私、高谷沙恵と友達の大宮小夏は、後輩に手を振りながら階段を下りていく。 『沙恵~…今日もお願いがあるんだけど…』 「はいはい。分かってるよ。」 『ありがとうっ!持つべきは友達だよねえ~』 幸せ満開の小夏の笑顔を見ると、ぎゅっと胸が苦しくなる。 でも、同時にまた、今日も会えるんだって嬉しくなる。