それから、目的の物以外の物――お菓子類等を次々に買い物カゴに入れる私。

それを見て深いため息をついた千鳥は、

「……今月、金欠だ」

ぼやいても、全部払ってくれた。

自分で払うつもりだったのに。


ちゃんと断ったのに、

「いいよ。
千湖の為にお金使うって決めてるから」


とんだ紳士だ。


どれだけ私に尽くすんだろう。
彼女でもないのに。


なら、彼女にはどれだけ……やめよう。

思考が無限ループ。