何時もより早い帰り、まだ明るい陽。

一緒にサボらせてしまった千鳥に申し訳なさを感じたが、彼女が出来ても変わらない優しさに癒された。



「今日は早く寝て」


私の荷物を当然のように持ちながら、過保護な親のように言う。


「わかったって。
さっきから何回も同じこと言わないでよ」


そう、何回もしつこく過保護な親のように……。


「千湖は絶対、早く寝てくれないだろうから」


……ぎくっ。