―――――― ―――――――― 「かな子先生とのデート券はどうしたのよ」 二人並んで歩く帰り道中、我ながら可愛くない言い方で一番気になっていた事を聞いた。 「欲しがった奴にあげた」 「そ、そう」 「うん」 千鳥はかな子先生を可愛いとか思ってないのかな? 他の男達みたいにでれでれしたりしないのかな? 好きに、なったりとか…… 私より高い位置にある横顔を覗き込み、不安になった。