その後みょ~に由貴くんが落ち込んでいたような気がしたんだけど………??



気を取り直して雪が積もった道を二人でザクザク歩く。



「今日ってほんとにすっごい雪だねぇ…っ!」



滅多にない大雪にあたしは何だか浮かれてしまう。
今日の世界は真っ白だ…!



「……にこちゃん、あんまりはしゃぐとコケる………」



―――ドシャ…ッ!!

「ふぎゃぁ…っ!?」



由貴くんの忠告空しくあたしは見事にすっ転び………見事に、雪まみれ………。



「……ちょ…っ!?大丈夫………っ」



由貴くんが慌ててあたしを抱き起こし、雪に突っ込んだあたしは救出された。



「………ふぇ~~ん!びしょ濡れだぁ!雪が…っ、あたしのパンツの中まで濡らしちゃったぁ~~っ!!」


「…………っ!!?」



思わず出ちゃったその叫び声に、あたしの両脇に手を入れて抱き上げていた由貴くんが……そのままの体制で、真っ赤な顔して固まった。