「………由貴くん！お待たせっ。」



放課後、あたしはいつものように待っててくれる由貴くんに駆け寄った。



「………。」



何だか戸惑った顔の由貴くん……。



「由貴くん、どうかしたの？？」



あたしが聞くと、由貴くんは眉間にシワを寄せて



「……なんか、にこちゃんの友達？……妙な感じで俺を見るんだけど………。凛子さんに至っては殺意を感じる……。」



とにかく殺気立ったものを感じる……なんて由貴くんは困惑顔だ。



ちなみに由貴くんは何故か凛子にさん付けで…、由貴くんから聞いたんだけど、葉山くんに至っては凛子様と呼んでるらしい……。



「う～～ん…？？みんな今日変なんだよねぇ…？あたしなんでか『オトナになっちゃったぁ～』…って言われたし……。」



そう言って由貴くんを見ると……。



「………うん…。何か……わかんないけど、わかったよ……。」



「………？？」



あたしにもよくわかんないことをつぶやいて……なぜか遠い目をした。








「……俺は、あの人達の中でにこちゃんに何をシタんだろう………。」



そんな由貴くんの小さなつぶやきは……あたしには聞こえませんでした。









「……？？なんか由貴くんも変～～？？」