そんな噂の美少女本人が現れれば……昼間のあのパニックは当然だ………。
そんなのに関わらせたくなくて来たらダメだと言ってたけど……。
わかってないにこちゃんが大人しくしている訳がなかったな……。
それも、俺に逢いたかったからと言われてしまっては………。
「………にこちゃんはにこちゃんが思ってるより…すごくモテるんだよ？」
俺がそう言えば……彼女はまたキョトンとして
「それって由貴くんでしょ～…？あたし、心配だもん…。」
俺が言ったことは微塵も信じてない感じで……見当違いな心配をしてる。
「……それはいらない心配だと思う。俺のほうが心配……。」
ため息まじりに言えば同じようにため息をついた彼女は……
「……わかってないなぁ～…。超モテるのに……。あたしの心配はいらないよー！だって由貴くんの勘違いだし…それにあたしは由貴くんしか見えないもんっ。」
「………っ！」
にっこり……自信満々の笑顔で。
俺の可愛い彼女は……俺を喜ばせる天才だと思う。
「だから……もっといっぱいちゅうして？ダーリンっ！」
「………。」
こういうとこも……………。
「…………いっぱいね…？」
「………由貴くん～～っ！！」
……………天才です。
