「「……彼氏ができたぁーーーっ!?」」
みんなの叫び声にあたしは頬を上気させてコクコクと頷いた。
「「…………。」」
ほんの僅かな時間、あたしが通う 私立聖花女子学院の1‐Cの教室に沈黙が訪れた。
「………??」
あたしが不思議に友達の顔を見渡すと
「……冗談やめてよ~」
友達の一人があはっと笑う声に沈黙がとけた。
「だよね?にこたんだし~」
「やぁだ!も~」
なんて次々に否定する声があがる。
「ほっ、ほんとだよ…っ!?」
あたしは慌てて凛子にすがり付いた。
「…………。」
凛子はじとりとあたしを胡散臭げに見ている………。
親友にこんな顔をさせるほど、あたしと彼氏は結びつかないのでしょーか…………。