あたしはぷうっと頬を膨らませて、



「えぇ~~っ、ダメなの?ダーリン~…??」


上目遣いで由貴くんを見やる。



「…~~~!!…ちょ…っ、それ、止めて……っ」



真っ赤になった由貴くんは、手で顔を隠しながらジリジリと後ずさる。



あたしはそれをジリジリと追いかける。



「……ご褒美くれるって言った……。」



「…………っ!?」



じわじわと由貴くんの上にのし掛かる。



ふと、あたしの手が由貴くんの胸の上に当たった時………。



「………!?」



あたしは思わず固まった………。



「………?」



急に大人しくなったあたしに…由貴くんは困惑顔を向けてる。



だって、だって……っ!




由貴くんの心臓……っ、超ばっくばくいってるんだも~~~んっ!!


あたし…っ、あたし…っ……!



由貴くんのこと襲ってるみたいじゃん……っ!!?







いや……間違いなくそうなんですけど………。