「…~~~っ」



俺がためらっていると………


「………由貴く~~…ん…っ」


「………っ!?」


小動物さながらに、大きな目はうるうる潤み……上目遣いで必死にこっちを見つめてくる。


その………破壊力といったら…………ない。



俺は、はぁ~~~…と長いため息をつくと…いつものように彼女をチラと見て、自分の膝をぽんぽん叩く。



「…………!!」


彼女は満面の笑顔で俺に飛び付いてくる……。


「………♪♪♪」


膝の上のにこちゃんはご満悦だ。


俺も……嬉しくないことは絶対ない……。


ただ………。