「由貴ちゃん家の地図……。俺が言えた義理じゃないんだけど……。よかったら行ってやって………?」
あたしはその小さな紙をぎゅっと握って顔をあげた。
「………ありがとう…っ!!」
「………っ!!」
満面の笑顔でそう言って、駆け出した……!
「……やっと復活したわねぇ。」
「~~っ!あぁ…もうマジ由貴ちゃんうらやましすぎ~…」
「………次また余計なことしたらマジで殺すわよ………?」
「………にっ、二度といたしませんです…っ!!」
凛子や葉山くんの声はあたしの耳にはもう届かなかった。
あたしはもう由貴くんのところに一直線だ………!!
いつの間にか雨も止んでる!
「絶対っ!仲直りしてやるぞーーっ!」