「………にこちゃんの努力と負けず嫌いは由貴に並ぶ。…だってさ!」
「………っ!」
それを聞いて思わずまた吹き出しそうになる。
それってすっごく玲さんらしい褒め言葉かも……。
「由貴に並ぶなんて……玲さんに言わせるなんか大したもんだよ?」
「………!」
優しげで労うような葉山くんの言葉が、嬉しかった。
「顔に似合わず意外と負けず嫌いなのよねぇ……。こうと決めたら曲げないんだから…………頑張っていい子ね。あたしの可愛い子猫は……」
「…………凛子ぉ……。」
そんでもって………相変わらず…凛子の言葉はあたしの胸にしみた。
「………ありがと。二人とも………。」
俯いたままでしか言えなかった小さなお礼の言葉に……二人は少し笑って、一緒にあたしの頭を撫でてくれた。
ちょっとへこたれそうだった時
優しい友達の存在が………あったかくて………ただただ、ありがたかった。