「…………さすが、あの由貴が骨抜きな彼女ねぇ……。」
「…………!!」
そんな……つぶやくようなエリさんの言葉に弾かれたみたいに顔を上げた。
エリさんは笑顔で……
「…………まずは法科大学院を目指しなさい。ここでまずは簡単なバイトとして雇いましょう。
言っとくけど甘くないわよ?
でも……根性と意外と頑固な感じは由貴に負けてないみたいだしね!
………ご両親には、その様子じゃ話し済みなんでしょ?」
「~~~~!!…………ありがとうございます………!!!」
あたしはエリさんに向かってまた思いっきり頭を下げた。
思ってもみなかったここでのバイトの話まで貰えるなんて………!
先ずはほんの小さな一歩が踏み出せたような気がした。
あたしが見つけた夢…………。
あたし、由貴くんに負けない…………!
あたしだって………死ぬ気で勉強する………!!
由貴くんがお医者さんになって帰って来る頃……………
あたしは弁護士になる…………!!!