そして………… あたし達は大学生になっていた。 お互い付属の大学にそのまま上がったから、今までどうり…由貴くんはあたしを待っててくれる。 二人で高校生の時と変わらず手を繋いで帰る。 「………どこか…行く?」 「………由貴くんのお家に帰る……。」 あたしの答えを聞いた由貴くんはぎゅっときつく手を握って…… 「………ん……。」 それだけつぶやくと、足早にあたしを引っ張るように歩きだした。