【side由貴】
「…………金髪美人と浮気しないでね……?」
ベッドの上で……まだ裸で………
にこちゃんは俺の胸に頬を寄せて、そんなことを言った。
「…………死んでもしない…………出来るはずないし。」
勉強と研修に追われれば、そんなことを考える余地すらないだろうし………
それに…………
「……………俺は、多分、このまま振られてても………この先…にこちゃんだけを想ってるから………。」
「…………!」
にこちゃんは俺の言葉に目を見開いた。
でも………俺には、嘘も偽りもない本当のことだよ…………。
君が離れずにいてくれたことが、
奇跡みたいに感じるから…………。
それほどまでに、君が……好きで。
今さら他に行けはしない。