「あたし買い物したかったのよねー…。あんたも暇なら付き合いなさい。」



「…………っ!」



信じらんね………!



日曜日に………私服で………



凛子さんが隣にいるよ………!!



俺……マジ、舞い上がってないっ?



ヤバイヤバイっ!!








なんでだろ……。



彼女もよく言ってる通りに…俺ってタラシだったのに………。



それなりにこれでもモテんだよ?
由貴と違って俺って口は上手いし、茶髪で雰囲気まで軽いし…いくらでも女の子からやって来る。



適当に付き合って、楽しんで……すぐに他に目が移る。



我ながらサイテーだけど………それが、俺。



なのに………この人からは目が、離せなくて………。



今までのすりよって来た女の子とは比べものにならないくらいに…………



きっついし、怖いし、俺より男前だし、凛子さまだし(俺が勝手に言ってんだけど)、俺のこと………にこちゃん同様にペットくらいにしか思ってないような手強すぎる人なのにさぁー……。










ほんとは………憧れなんてとうに超してるよ。











なんで……………こんなに……………









好きなんだろ………………?