「………あ…っ、あなた…!仮にも教師に向かって…こんなことしていいと思ってるの……っ!?」
冷たく見下ろす凛子に向かって、まるで必死に楡崎先生が声を荒げる。
「………あんたみたいのを教師なんて言わないの。」
凛子は堪える様子も見せずに、さすがの笑みさえ浮かべてみせた。
「あなた達……っ、有名進学校に通ってるんでしょうっ!?………こんなことがバレたらただじゃ済まないわよ……っ!?」
次に楡崎先生は、由貴くんと葉山くんに向かって声を荒げる。
「………あぁ、あのマヌケな変態を橘由貴がのしたこと……?」
だけど……返事を返したのは凛子だった。
「あんたさぁ、あんなヤツとグルになったらダメでしょう?………こ・れ♪」
凛子が取り出したのはケータイで………
「…………!!?…ど…っ、どうして……っ!!?」
だけど……その画面を見た楡崎先生は、さっきまでが嘘みたいに……一気に青ざめた。
「………さっき寝てたから、ちょっとね…?イイ趣味よねぇ~。襲った子の写メ残してるなんか……ほんと屑……。因みにあんたとのヤバい内容のメールも写し済みだから。」
すらすらと……凛子は平然とそう言ってのけ………
「取りあえず……実習期間も明日までだし、もう来なくていいから。………次にその顔見せたら………社会的に抹殺してやるからね………?」
「…………!!?」
もう……楡崎先生は声も出せずに…ずるずるとその場に崩れ落ちた………。
あたしは……この人が現れることは二度とないな………と確信を持って思った……。
「………あぁ…胸くそ悪いー…。………帰るわよ。」
「「…………はい…」」
まさに凛子さまの独壇場でした…………。