「……るっさい!タラシ!何を斜め上なこと言ってんのよっ!?」
「~~~だって!凛子さまっ!ダーリンだぞっ!?俺の中の夢ワードをあのムッツリ…っ、あっさりと………!!」
「…………あんたマジバカでしょ……?」
「………!!?そんな冷たい目で……」
あたし達をよそに二人は漫才のような口論を始め…………
「…………。」
「…………。」
それをぽかんと見ていたら
「………由貴く…っ?」
由貴くんがふいにあたしの耳元に顔を寄せて驚いた。
「………。」
由貴くんは唇に人差し指をあてて、静かに…と瞳で言って
あたしの耳に……
「………一緒に、俺ん家帰ろ……?」
「………!!」
そんなことを囁くから……
答えは『うん!』しかないでしょ!ダーリン……っ!
「………じゃあ凛子さま俺にもダーリンって言ってよっ!?」
「はぁ……っ!?いつあんたがあたしのダーリンになったのよっ!?一回死ね……!!」
「…………酷すぎない……?」
まだまだ終わりそうにない二人の前をコソコソとくぐり抜け……
あたしと由貴くんは仲良く手を繋いで由貴くんの家に向かったのでした……♪
「意外とあの二人お似合いだよね~~。」
「……………。」