◇桃山 愛(♀)◇

容姿→まぁまぁ、カワイイ。むしろ結構カワイイ。
  ロングヘアー。




性格→明るい系でも意外と天然も入ってる、何かしていないと落ち着かない。




その他→過去に辛い思いをしている。









◆森田 悠(♂)◆

容姿→かなりのイケメン。




性格→とにかく、ミステリアス。でも、優しい一面も。
   


その他→運動神経抜群。学問もT大レベル、いや、もっとそれ以上。




◇中路 絵里(♀)◇

容姿→THE 美少女。
   ショートヘア。



性格→正義感が強い。




その他→愛のたった一人の親友。
    








◇桃山 春子(♀)◇

容姿→年の割に若い  ※年は発表しません。



性格→人生楽しんだもん勝ち思考。頼まれたら、あまり断れない。



その他→愛の母親、愛の父親とはずっと前に離婚。
「どっへー!!!なんじゃ、こりゃーー!!!!!!」


 あたし、桃山 愛♪15才でーす!!


 ちなみに、あたしは今、でーーっかい建物を見上げて叫んでいます!!


 え?なぜかって・・・???


 それは・・・・・・・。










---遡る事数日前---




「愛~!!どこー???あーいちゃーーん♪」


 そう、呼んだのは、あたしのママ。桃山 春子。


「ママー。何ー???」


 あたしは、親友の中路 絵里とメールをしながら答えた。


 すると


「実はね・・・愛の学校を公立高校から男子校に変えちゃった♪」


 ママの言葉を聞いてあたしは耳を疑った。


「ねぇ、今・・・男子校って・・・言った・・・?」


 嘘、だよね???


 てか、嘘だと言ってくれー!!!!!


 そう願うも


「え?言ったけど、聞こえなかった???」


 とあっさり言われてしまった。


 でも、待ってよ・・・。あたし性別♀だょ???


 男子校=男子しか通えない学校。


 まさか、この母親、娘の性別忘れたとかじゃ、ない・・・よ・・・ね???


 でも、そんなはずないと思うし・・・・・。


 じゃぁ、なんで?????
「な、なんで男子校なの???」


 あたしがそう訪ねると


「え?だって、ホラ!ママのお兄ちゃん、男子校の校長じゃない??」


 そう、ママのお兄ちゃん、つまりあたしの叔父さんは42という若さ校長を務めているのだ。


「で、“生徒数が少ないから誰でも良いのでウチの学校に子供をー!!!”って言われちゃって・・・。」


 そんな理由!?しかも“誰でも”って女子もありなの!?


「ごめんねー。断れなかったのょー。」


 この母親・・・。ブラコンか???


 と考えていると


「あ、でも制服見たら喜ぶょ♪あたしがデザインしたの♪」


 は?制服???ふんっ。そんな物で釣られるとでも思ってるのか???






☆10分後☆


「カワイイー///この制服最高ー♪」


-トントン、ガチャ


「どう?気に入った???」


「うん♪」


 あー、ほんっっとカワイイ♪


「じゃぁ、男子校通う???」


「うん♪」


 あ、シマッタ・・・・・。


「じゃぁ、2日後から向こうの寮で暮らしてね♪」


-ガチャ


 ママは、そう言うと出て行った。
☆そして、今に至るのだった。☆


「それにしても、おっきいなー。うん、デカすぎるくらいだ!!!」


 さっきからあたしが見上げているのは例の男子校もとい、“青山男子高等学校”である。


「ホント広いなー。迷っちゃいそう・・・。」


 と感心していると後ろから


「あれ?愛ちゃん???」


 と呼ばれ振り向くとそこには・・・。


「久しぶりだねー♪分かる?叔父さんだよー。」


 そう、例の若き校長である叔父さんが居た。


「叔父さん久しぶりですねー。」


 と挨拶をすると叔父さんは思い出した様に


「あ!!!寮の部屋に案内するよ。」


 と言われついて行く・・・。
 歩くこと5分、目の前に現れたのは大きなホテルのような建物だった。


「おじさん、もしかして・・・ここ・・・」


「そうだよ、ココが今日から君が住む寮だよ。」


「うっそーーーーん!!!!!!」


 そんなぁ、こんな広いなんて・・・・・落ち着かないじゃーーーん!!!!!!!


 なんて考えていると


「それより、愛ちゃんの同室の相手なんだけど・・・。」


 えっ??????ど・・・う・・・し・・・つ・・・・・???


 同室=男と同じ部屋??











 同室なんて聞いてないよーーー!!!!!!


「ま、その、同室の相手が森田 悠って言うんだけど、ちょっと、扱いが難しいかも・・・。」


「扱い???」


「そう、ちょっと、面倒だけど、まぁ頑張って♪じゃぁ、鍵渡しとくね♪」


 叔父さんはそう言うと何処かへ消えてったのだった。



 そ、それより、まず部屋に行こうかな・・・。
 あたしは、改めてもらった鍵を見る。


「303号室か・・・。」


 それにしても、叔父さんの言葉が気になる・・・。

 森田悠ってどんな人なのかな・・・。







 気づくと303号室の前に来ていた。


 鍵穴に鍵をさすと


-ガチャ


 あ、開いた。って当たり前か・・・。


 ドアを開けると中からはテレビの音が聞こえた。


 不安が募る中、恐る恐る中へ入ると足音に気づいたのか、中にいた男子がこちらを向いた。


 そして、あたしの方を見ながら


「あんた・・・・誰・・・・・???」


 そりゃ、そうだ。初めて会ったんだ、知らなくて当然である。


「あたしは、今日から303号室で暮らすことになった桃山愛。」


 その男子はあたしの方に近づいてきた。


 その男子が近づいてわかったこと・・・コイツ・・・かなりイケメンだ・・・。


 整った顔、鼻筋がスーッと通っていて背も高い、まさに、モデル体系だ。


 きっと、コイツが森田悠だ、と勘で悟った。


 すると男子がやっと口を開いた。


「俺、森田悠。」


 やっぱりコイツは森田悠だった。


 見れば見るほどイケメンな顔・・・。





 

 思わず見とれていると


「なに?俺の顔になんかついてる??」


 とたずねてきた。


 この男、声もかっこよかった。


 あたしの顔はどんどん火照ってきていた。


「なんでも、ないよ・・・。」


 と言うと


「あっそ・・・じゃあ、こっち見ないでくれる?ウザいから。」


 と返された。


 森田悠、ムカつく!!!


 少し、かっこいいなんて思って損したー!!!!!


「ウザくてわるかったわね!!!!ふんっ!!!!!!」


 ヤケクソに言うと


「スゲー・・・。」


 と言われた。


 えっ??今、スゲーって言った???あたし凄い事言ったかなぁ???


「なにが・・・凄いの?????」


 うん、そうだと、この男にとって何が凄いわけ・・・?


 と自分の言葉に納得していると・・・・・。