「俺は…今の仕事辞める気は無い。」


「そ…っか…。」



「俺が、俺が金も無くて、仕事も無くて…ケンカや恐喝…そんな腐った事ばっかしてた時に拾ってくれたのがハヤトさんなんだ。
何も知らないガキだった俺に、今の世界を教えてくれたのがハヤトさんなんだ…。
ハヤトさんの夢は俺の夢…。一生ハヤトさんについてく…って、そう決めたんだ。
だから莉子…ワガママだって思うかもしれないけど、分かって欲しい。」



翔は真っ直ぐ私を見たまま。


…この人なら信じられる…。


私はそう思った。








ねぇ…。

私、間違ってなかったよ。翔は私をずっと愛してくれたよね…。