「うん。今うちの店は、あそこにいるハヤトさんがナンバーワンなんだけど…」



アキラの目線の先には派手なホストがいた。あの人がハヤトだろう…。



「ショウはハヤトさんに次ぐ人気なんだ。ショウは俺と同期なんだけど、ホントにすごいよ。」



…ふ~ん…。


私はまた翔の方を見た。



…相変わらず、女の人はショウにもたれたまま…。



「そんなにショウが気になる…?」


「…え…?」


「ショウばっかりじゃなくってこっちも見てよ。莉子ちゃ~ん」


アキラの腕が私の肩に回る。



「やっ…あのっ…」



「俺じゃだめ…?」


耳元でそう囁かれる。









「…アキラ!」




いつの間にか、翔が私達の前に立っていた。


アキラはスッと席を立った。



アキラが座っていた場所に翔が座った。