「ねぇ、翔のお店、行ってみていい?」


ある日私は仕事に行く準備をしている翔にそう言った。



「ん~…ダメ~。」


「何でよ~!」



翔の返事に不機嫌な声を出す私。


だって、私がそう聞くと、翔の答えはいつもこれ。



翔が仕事してるとこ…見て見たいよ…。





「俺の仕事見たら、絶対莉子ショック受ける。」


「…でもっ…。」


言いかけた私の唇は翔の唇で塞がれた。



「絶対ダメ。…ってか、俺が見せたくない。」



そう言うと、翔は仕事に行ってしまった。