「えと……二人とも、昨日はごめんね……?」
子犬のようなウル目で私と蘭に謝るアヤ。
この角度は反則でしょ、ってゆう謝り方だなー、っていつも感心する。
「いいよ、私も昨日キレちゃったし」
「ってかうちらはアヤの性格はわかってるしね」
ウル目にやられて思わず謝る私と蘭。
「和葉ぁ……蘭………大好き〜〜!」
私と蘭にギュウ〜ッと抱きつくアヤ。
か……かわいい…!
「和葉……男嫌いだからって、レ…」
「私、一応ノーマルですからー。」
「??ん?」
キョトン、として首を傾けるアヤ。
はぁ〜、モテる理由がわかるっ!
「あ」
「ん?どしたの、蘭」
なぜかニヤニヤする蘭。
なんか企んでるようにしか見えないんですけど。
「ふっふっふ……
そういえば、今日、麗しの教育実習生が来るらしいんだよね♪」
“麗しの”?
え、なに。
男好きの蘭にとっての“麗しの”教育実習生ってことは……
「だぁいじょーぶ、和葉。」
「え……?」
男……ではないのかな……?