「えっ……??でもアヤ、合コンって、言ってなかったっけ…??」



「「一言も。」」



アヤの問いに、息ぴったりの私と蘭。



「ってか、私、アヤに男嫌いのこと言ったよね?」



「へ……??そーだっけ……」



……。

まあ、アヤが忘れるのも無理はない。


だって、アヤは、“超”……いや、“超ド級”が付くほどの天然だし。


三歩歩いただけで、食べたばっかのお弁当の中身さえ忘れる人だし。


まあ、ホワワーンとしてるから、男が寄ってくるんだろうけど。




はあ……、とひとつ、大きなため息を付く私。


「……とりあえず、私はもとから合コン来る気無かったんで。お先に帰ります。」



「えっ……ちょ、和葉ちゃん!?」




さっき肩を触って私に頬を叩かれた短髪男が、懲りずにまた私の肩を掴んで、私が帰るのを止めようとする。



「さっ………」



ゾワーーッ、と気持ち悪い感じがするから、触られるのは嫌い。


これ、言っとけばよかったって思った。




「さわるなぁぁあッ!!」



バッチーン。


そんな男が響くと同時にダッシュで帰る私。





嗚呼。だれか、私を



男がいない世界へ連れて行ってください。