他愛もない話をしながら
学校への道を歩く。

もうすぐ暗闇が訪れる
とも知らずに。


いつもの交差点に着く。
信号は赤。
「今日、車多くない?」
「確かに、多いな~。」
そんなことを話してたら
信号が青になった。
手を繋いだまま2人で
横断歩道を渡る。



「危ないっ!!!!」


誰かがそう叫んだ。
気付いたときにはもう
遅く…
体が宙に舞った。


「キャー!!!!!」 「人が引かれたぞ!!」


そんな声が聞こえたと
同時に、そこで意識が
途絶えた。