心臓の鼓動が速くなる。

でも、聞かなければ…


「みんなね、りくなんて人
この学校にはいないって。」


一気に言い終わると、りくは
あたしから目を逸らして
悲しそうな顔をした。


なぜかあたしは、その顔を
見て、とても切なくなった。


「あたしたち…昨日会った
ばかりだけど…一体
誰なの…?」


気付いたらそう聞いていた。