次の日、あたしは5時間目を
さぼって屋上にいた。
たまにさぼっちゃうんだよね。

この屋上はあたしの、いや、
あたしと優介のお気に入りの
場所だった。
よく2人で授業さぼって
ここに来てたっけ…。


また優介に無性に会いたく
なって、空を見上げた。

「優介…あたしのこと、
ちゃんと見てくれてるかな?」


ねぇ、優介…?