そんなことを思い出して
いたら、急に切なさが
込み上げてきて、優介に
会いたくなった。

ふと窓の外を見る。

空はあたしの心と反比例
するかのように青く
澄んでいる。


隣の席は空席だ。
葵が隣行こうかと言って
くれたけど、断った。

純粋に、このままでいい
と思ったから。
ただ、優介がちゃんと
あたしの隣にいた証を
残しておきたかった。


みんなが居たから、
あたしはまた、前を
見ることができた。

でも、決して優介を
忘れることなんて
できっこない。


優介…会いたいよ…。