私は首を傾げる。



「だれそれ」

「いや、知らんけどさ。“恋愛の相談聞いてくれる女の子”探してるらしいんだよね。れんの事でしょ?」

「うわ、めんどくさそー関わらないでおこう」

「うん、れんそう言うと思って知らないって言っといた」

「さすが萌!」



恋愛に困ってるのかは知りませんがどうか自分で頑張って下さいと私は思った。

女の子の相談は聞いてて楽しいって言ったら少し不謹慎だけど男子だとそれ以前の問題だ。できれば私の事は知らないままでいてほしい。

ごめんなさいね、と心中で呟きながらもまだまだ半分にも達してないメロンパンを一口、また一口と口に入れていく。