「今のは私が悪いかられんが怒るのも無理ないけど、これだけは知っといてね。私、いつもれんに助けてもらってるかられんにも幸せになって欲しいの」
「萌…」
萌の言葉は素直に嬉しいと思った。
けど、今だって大切な親友が側にいてくれるから幸せ。なのに恋をして、わざわざ苦しむ必要がどうしてあるの?
ややこしいのは嫌いだからその言葉はそっと胸の奥にしまう。代わりに「うん」とだけ答えるとメロンパンを頬張った。
「あ、そういえばさー」
「んー?」
「さっき購買のとこでれんの事探してる男子がいたよー」
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