ウィーン……--。
掃除機の音が部屋に響き渡る。
今日は、付き合って1年記念日。
部屋を綺麗に掃除しながら、鼻歌を歌っていた。
石原レイ。高校3年生。
あたしには、大好きな彼氏がいる。
あたしは、棚においている写真たてに手をかける。
大好きな彼の笑顔を見て、思わず微笑みがこぼれる。
「まっだかなー♪」
完全に浮かれてしまったあたし。
今日は、彼が早く帰ってくる。
ガチャ……--
「ただいま」
愛しい人の声がして、あたしは掃除機を止める。
久しぶりの二人きりだ。
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