私が 彼と出会ったのは中学の時の事でした。

彼の名前は亜希。
絵を描くのが上手です。
皆は地味だって言うけど 勉強だってそれなりに出来るし運動だってサッカーで活躍してたりする。
皆はそれに気づかないからきっと亜希くんの事を好きなのは私だけ。
中学1年の時にすれ違って一目惚れした。
でも そこから大変だった。
まず すれ違っただけの彼をどう探そうか。
まず 違うクラスだったのを見つけるのに苦労した。
ずっと 分からなかったけど 下駄箱で彼を見かけて何組かを知った。
なんか、私ってストーカーみたい?
自分に疑問を抱きながら ずっと想い続けてきた。
ある雨の日・・・
私が傘を忘れた日。
困ってて濡れて帰ろうとした時
「コレ、使う?」
傘を差し出してくれたのは私の好きな彼、亜希くんだった。
「で、でも亜希くんが濡れちゃうしっ!」
「あれ?どうして俺の名前―・・・」
亜希くんはキョトンと私を見ている。
「あっ、それは、えーっと・・・・」
視線を泳がせていると 亜希くんは物知りなんだねと笑った。
この場合 物知り関係ないと思うんだけど・・・。
「じ、じゃあ!一緒に傘に入ろ?それならいいよね・・・?」
私は少し強引に彼の腕を引っ張った。
「あ、うん。いいよ。」
やった――!!!
亜希くん優しい!
私はその日はずっと亜希くんに見とれながら帰った。
それから何もなく中学2年になった。
2年はまた亜希くんとバラバラ。
私は1組なのに亜希くんは4組。
ひどいなぁ
神様のイジワル。
でも 一回会った子の事なんか すっかり忘れてる訳で。
時はすぐに過ぎた。
2年には 3人の人に告白されたけど 全部断った。
だって亜希くんが好きなんだもん。
そのまま3年になった。
3年はまた・・・
違うクラス。
神様・・・あなた何ですか?