「なぁ、美優?」


私を呼ぶ声は優しかった。



「俺な、謝りたいことあんねん」



「何?」



それは、ファーストキスのこと。


驚いたけど、実は…



「知ってたよ」



伝えると、いお君は顔を真っ赤にして驚いた。



「あの日、いお君を驚かしたくて寝てるフリして待ってたの。起こそうとした瞬間、驚かしたくて…そうしたら…」