扉を閉めようとした。


ダメ行っちゃう。


このままじゃ、前と同じだよ。




「いお君待って!!」



叫んでも声は届かない、夢と同じ…



海人が素早く立ち上がり、いお君を追いかけた。


…少しして、いお君だけが戻ってきた。




「……いお君」



ベッドに腰掛けている私の目の前に、いお君は座った。