目の前を木から離れた葉っぱが通過する。



「…海人?何言って…」



「本気。俺、ずっと美優が好きだよ」




嘘…。


私のことが好き?


「なぁ、俺なら傷つけない。俺じゃ…ダメ?」




向いあわせになり、顎を持たれる。


綺麗な顔がゆっくり近づいてくる…



「嫌なら、振り払って…」



いお君…