いお君はそんな先輩を見つめた後、



何も言葉を発することなく、去っていった。




「えっ?庵?!」



いつものいお君なら、


「俺が送ってく」


「先輩は帰っていいよ」



とか言ってたはず。


だけど、やっぱりいお君は何も言わなかった。