「奏先輩、きつすぎますよぉ~…」


「いいの、美優があまりにもひどいから」



ひどいって言葉を強調させて言った。



笑いながら言っている先輩が、悪魔に見えて仕方がない。


先輩は本当ドS。だけど、私は知ってるんだ。



先輩が時折、写真を切ない表情で見ているのを―…



ちらっと見えたその写真には、


綺麗な女の人が写っていたんだ。